アンティーコ・ポデーレ・マテズィーノ農園のご紹介

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アンティーコ・ポデーレ・マテズィーノ農園のご紹介

アンティーコ・ポデーレ・マテズィーノ農園 Antico podere matesino は、南イタリアのカンパニア州にあります。
カンパニア州と言えば、有名なのがナポリ!
そのナポリからぐっと山沿いに入ったところに位置しています。

農園は多くは丘陵地で、オリーブ畑は斜面が多く収穫はちょっと大変ですが、オリーブ栽培には最適な環境が揃っています。

彼らの農園の後ろには、高い山を抱える州立自然公園があり、山から乾いた風がいつも降り来るので、湿気が溜まらないため菌の繁殖がなく、乾燥を好むオリーブには最適な環境なため、当農園は無農薬栽培です。

私が訪問した時は、山の方から狼の鳴き声が聞こえてきました。

 

鳥のさえずりも心地よく、無農薬のため畑にはハーブが数多く自生し、歩くたびにいい香りが漂います。

こちらの作り手さんは、その多くが料理人!

ゆえに、彼らの味の表現は幅が広く料理との相性にとても敏感です。
彼らには、それぞれに「このオイルはこの料理に合う!」という思いがあります。
テキストのように、このオイルはこの料理専用、というわけではないのです。

 

オイル生産者は料理人

料理との相性はとても主観的なこと。
自分の好みに合わせてオイルを料理に自由に合わせること、これがオリーブオイルの楽しみ方の醍醐味のような気がします。

こちらの農園で作られているオリーブオイルは無農薬です。
無農薬栽培はどんな野菜やフルーツでも大変なこと。
彼らは、「自分や家族が食べるオイルを作りたい」と何度も言っていました。

彼らは地元の子供たちへの教育にも熱意。
地元の小学生のオリーブ農園見学にも積極的に協力します。
子供たちは熱心に生産者の話を聞き、実際に収穫を体験し、給食時には生産者がスライドを使って子どもたちに説明。
子供たちもとても熱心に質問を繰り返していました。

オリーブ畑は作り手さんの思いや考えがよく現れます。
丁寧に雑草を取り除く人もいれば、雑草はあえて生えた状態にしておく人も・・・。

これは土地の環境の違いや、作り手さんの考え方によるものなのですが、雑草の中には虫が潜むため、害虫に木が荒らされないように雑草を取り除くという考え方や、乾燥した土地に適度な湿気や土の保水のために雑草をそのままにしておくという考え方、雑草がある方が様々な花粉が飛び交い、オリーブオイルに良い影響があるという考え方、作り手さんによってその考え方は様々です。

科学的に根拠がある正しいメソッド、というのは存在するのですが、その土地を代々守り続けてきた作り手の経験にしか分からない何かというのもあるような気がします。

オスコ

Osco(オスコ)

古い時代に、地元にいたオスク人という民族名から名付けられたオイル。
野菜の香りに溢れたオイルで、使い勝手が良い。

オリーブオイルの国際コンテストで金賞・銀賞を毎年獲得しており評価がとても高い。
ラベルの黄色い雫は、彼らが作るオイルがとても滑らかであることを表現している。

彼ら曰はく、『オスコに合わない料理を探す方が難しいよ~』

個人的には、ポリフェノールがしっかりしているので、炒め油としても十分使え、風味はしっかりしているが、野菜の香りがベースなので合わせにくさがなく使いやすい。


シンフォニア

Sinfonia(シンフォニア)

協奏曲を意味があるシンフォニアという名前を付けられたオイル。
オーケストラが音の広がりがあるように、このオイルには香りの広がりがあり、香ってくる香りがとても心地よい。
オスコに比べると、柔らかいオイル。
オイルの風味の強さが程よいので、万人受けし、使い勝手が良い。

コッリドーレ

Corridore bottle(コッリドーレ)

コッリドーレとは、彼らの地元で発掘された古い時代の銅像。
ラベルの写真が、コッリドーレという像の名前。
地元愛に溢れる彼らは、地元にちなんだ名前を付けたかった。

コッリドーレは、トンダ・デル・マテーゼという地元土着の品種100%で作られたオイルで、作り手が少なく、また少量しか採れないため貴重なオイル。
風味は、最初の口当たりは柔らかくてやや甘さがあり、香りは穏やかながらも美しく、口の中に入ると静かな辛味や苦味がやや持続するオイル。イタリアでは、このオイルが非常に高い評価を受けている。

個人的には、香りがとても穏やかなので、お出汁を使う和食や、フレンチ、お菓子つくりなどにも使いやすい。


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私が誰かに連絡をすると、数時間後には全員知っている。とても仲が良い作り手さんたち。
仕事相手ではありますが、それを超えた繋がりがある大切な仲間たちです。

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