レ・トレ・コロンネ農園 Le Tre Colonne は、南イタリアのかかと、プーリア州に位置しています。
農園の名前にもなっている、『トレ』というのは、イタリア語で数字の『3』を意味します。
現農園主のサルバトーレ氏のお父さんの頃に名付けられ、お父さん、そして現農園主のサルバトーレ氏、息子のミケーレ氏の三人を意味していました。
今はお父さんは引退され、代わりに娘のマリアが加わっています。
レ・トレ・コロンネ農園は、年々知名度を上げ、彼らが作るオイルの質の高さは世界中のオリーブオイル国際コンテストで高く評価されています。
著名なオリーブオイルコンテストの一つフロスオレイでは、100点満点中99点という評価を得るほどの技術を持っています。
事務所の壁は賞状でいっぱい、もう貼るスペースがありません。
サルバトーレ氏は技術力はもとより人柄もとても素晴らしく、彼を慕って彼から学ぼうと集まってくる生産者が後を絶ちません。
惜しげもなく技術を伝えていく彼の姿勢は大変すばらしいものです。
農園があるプーリア州は、古くからオリーブオイルの一大生産地。受け継がれてきた伝統的な製法がある中で、現農園主のサルバトーレ氏は、伝統を打ち破り、量より質に目を向けた大改革をして今に至っています。
その姿は地元の人にとって異端児に映ったことでしょう。
サルバトーレ氏は、常に畑を歩き回っています。
数多くあるオリーブの樹を1本1本見て回り、樹の健康状態をチェックしています。
樹の状態をチェックし、風通しを良くするために剪定(せんてい)も自分たちで行います。
彼らのオリーブはこんなにきれい!
農園環境の手入れがしっかりとしているため、病気や虫などによる被害もほとんどありません。
また、自社工場を保有しており、畑から工場までは車で数分。
収穫したら直後に搾油所に持ち込み、すぐにオイルが出来上がります。
彼らは最高品質のオイルを作るために、しっかりと整った環境作りをしています。出来上がったオイルの保管もパーフェクト。
空気を抜いたステンレスタンクで一定の温度で保管。オイル倉庫には鍵が掛けられ、管理がしっかりとしています。
アルモニア
エキストラバージンオリーブオイルのアルモニア。
土着品種であるコラティーナ種にファヴォローサ種をブランドして作られたオイルです。
農園名にもある『3』という数字を意識してボトルも大改革!
三角形でスタイリッシュなボトルになりました。
アルモニアのブレンドは通常農園主が行い、私もそのブレンドに立ち会わせて頂いておりましたが、今年(2020年)は、娘のマリアがブレンドを担当。
力強さの中に、女性らしさが表現された洗練された雰囲気のある素晴らしいオイルとなりました。
マリアにとってアルモニアは、とても愛着のあるオイル。
彼女が農園に加わって以来、センスの良いマリアはボトルをはじめ、商品の様々なデザインを次々と改革。
見たことのない三角ボトルは人目を引き、ギフトとしてご利用頂く場面も多くなりました。
ペペロンチーノ(唐辛子オイル)
フレーバーオイルの唐辛子オイル。
当農園の唐辛子オイルは、オイルを生産するときに、農園で育てたフレッシュ赤トウガラシをたっぷりと加え、オリーブと一緒に搾油して作ります。
一度も加熱せずに作られる非加熱生産のため、オイルがサラリとして軽く、唐辛子の味と香りを堪能できるオイルです。
この唐辛子オイルはとっても便利!
家族で同じものを食べながら、自分のお皿だけ辛くしたい時に使ったり、調理中に辛味を足したい時に、ごく少量を加えたり、素直に唐辛子の味と香りのオイルなので、和食も、中華も、イタリアンも・・・料理のジャンル問わずに使えます。
辛味は熱では飛ばないので、調理中に加えても大丈夫!ラー油並みに辛いので、少量を使うため1本あると重宝します。
フレーバーオイルは、出来上がったオリーブオイルにフレーバーエッセンスを混ぜる作り方もありますが当農園のオイルは、農園で育てた生の唐辛子をたっぷりと使っています。
そのため、唐辛子の風味豊かなオイルに仕上がっています。
真剣なオイル作りを、とても自然体でこなす仲の良い素敵な家族。
こちらの農園のご家族とは、長くお付き合いさせて頂いてきましたが、温かくてとっても素敵なご家族です。
今後も楽しいお付き合いをさせて頂けたら嬉しいなと思っています。